※この記事は、安全な場所に停車し、けが人の対応や警察への連絡などを済ませたあとに読むことを想定しています。まずは周囲の安全を確保したうえで、確認していきましょう。
今すること
☑ 事故後の運転は、必要最小限にする
☑ 保険会社へドラレコがあることを伝える
☑ 映像を保護する方法を確認する
☑ ドラレコ映像を再生できるならスマートフォンでも撮影する
この記事では、事故対応をする中で毎日のように
「ドラレコ、消えちゃいました」
のセリフを聞いてきた元保険会社社員のシィが、事故後のドライブレコーダーの保存についてのポイントをまとめました。
では詳しい説明をしていきます。
帰宅前に確認すること
事故後の運転は、必要な範囲にとどめる
その理由は、多くのドライブレコーダーでは、
古い映像から順に、新しい映像で上書きされていく仕組みになっているからです。
走行を続けるほど、事故時の録画映像が上書きされて消える可能性が高まります。
帰宅までの短い移動ですぐに消えるとは限りませんが、上書きされるまでの時間は、機種やSDカードの容量、録画設定によって異なります。できるだけ早く確認しましょう。
事故のあとに仕事でまる一日運転した方で、帰宅後に映像をチェックした時にはすでに消えていたケースがありました。
どうしても長時間運転をする必要がある場合は、なるべく早い段階で映像の確認や保護を行いましょう。
保険会社へ連絡する時に、ドラレコがあることを伝える
事故を連絡するときは、
「ドライブレコーダーが付いています」
と一言伝えてみましょう。
保険会社から提供されたドラレコの場合は、その場で保存方法を教えてもらえたり、場合によっては保険会社へそのまま映像を送信できることがあります。
保険会社提供のものではなく、自分で取り付けた市販のドラレコの場合でも、保存方法についてアドバイスをもらえることがあります。
映像の保護操作を調べる
ドラレコ本体や取扱説明書で、映像を保護する操作を確認し、今できることがあればやりましょう。
ドラレコの録画データは、次の2つとして扱われることが多いです。
① 通常録画(常時録画)
運転中に普段から録画されている映像です。多くの機種では、容量がいっぱいになると古い映像から順番に上書きされます。
② 保護された録画
衝撃を検知したときや、手動で保護した映像です。
機種によっては、衝撃を検知した映像や、手動操作をした前後の映像が、通常録画とは別に保存されることがあります。また、録画済みのファイルをロックできる機種もあります。
保護データの呼び方や保存される範囲、上書きの条件は機種によって異なります。
取扱説明書やメーカーの公式サイトの説明を確認し、設置されている機種でできることがあればしておきましょう。
メーカーの窓口へ電話で確認するのも手です。本体に問い合わせ先が書かれていたり、インターネットで調べると問い合わせ先が書かれていることもあります。
注意
保護された映像も、機種や設定によって扱いが異なるため、確認できたら別の場所へコピーしておくと安心です。
また、保護する方法が分からないときに焦って電源を入れたままSDカードを取り出したり、電源コードを抜かないようにしましょう。
もしSDカードを抜く操作をする場合は、取扱説明書に従い、録画が停止して電源ランプが消えていることなどを確認してから行いましょう。エンジンを切ったあとも録画が続く機種があるため、分からない場合は無理に取り出さないでください。
スマートフォンでも録画しておく
ドラレコ本体のモニターで事故時の映像を再生することができる場合は、その映像をスマートフォンのカメラの動画撮影機能で、動画に撮っておきましょう。元のデータを保存することが一番ですが、消えてしまうよりは断然ましです。
スマートフォンでの動画撮影は応急処置のため、帰宅後は必ず元データの保存をしましょう。
帰宅後に確認すること
別の場所へコピーする
映像を確認できたら、データをSDカード以外の場所にも保存しましょう。パソコンがあればデータをパソコンへコピーしましょう。データをスマートフォンへ送付できる場合は送付しておきましょう。
機種によっては専用アプリでダウンロードできる場合などもあるようです。
保険会社にはどう渡す?
送る方法は、保険会社からの指示に従いましょう。
ドラレコ本体から保険会社へ送信する方法、保存した映像データを専用サイトへアップロードする方法、他にも、メールで送る、SDカードのまま郵送する、修理工場を通して、代理店を通して、調査員が自宅まで取りに来る、など、提出方法は様々です。
保険会社によって、ルールや対応している方法は違いますので、担当者とよく相談してください。
映像を保存するときの注意点
事故前後の映像も保存しましょう。
ぶつかった瞬間の映像のみを保存している方が多いですが、その前後の映像が状況を判断する材料になることもあります。前後の映像もセットで保存しておきましょう。
ドラレコ本体の日時設定が正しく、ファイル名に日付が入っている場合は事故のあった時刻前後から見ていくと見つけやすいでしょう。
SDカードを抜いたら紛失に注意しましょう。
抜いたSDカードを紛失したという話はたまに聞きます。とても小さいので、専用ケース、封筒、ジップロックへ入れる等、なくさない工夫をしましょう。
映像が見つからないときに確認したいこと
別のフォルダも確認する
通常録画と、保護された録画データがすこし離れたところや別のフォルダにて保存されているケースもあるようです。
また、必ずしも時系列でデータが並んでいないことがあるようです。
事故の瞬間だけ見つからない
事故の前後の映像はあるのに、事故の瞬間の映像だけがない、という方が一定数いらっしゃいます。
また、事故現場で警察と一緒に録画された映像を見たのに、帰宅したらそこだけ消えていた、という人もいらっしゃいます。
まずは落ち着いて、通常録画だけでなく、保護された録画のフォルダや、事故時刻前後のファイルも確認してみましょう。
すべて確認しても見つからない場合、原因を特定することは難しいため、必要に応じてメーカーへ相談しましょう。
このような話を聞くと、やはり冒頭でお伝えしたように、事故現場で映像を再生できた場合はその場でスマートフォンで撮影しておくと応急的なバックアップになり安心ですね。
昔の映像しか残っていない
「事故時ドラレコはついていたのに、SDカードの中には古い映像のみがいっぱいになっていて、最近の映像はひとつも録画されていなかった」、という話を聞くことがあります。
これは「映像が消えてしまった」の次くらいによく聞いたセリフです。
見た目は普通に稼働しているように見えるのに、何かしら不具合が生じていて録画がされなくなっていることがあるようです。
なかなか気が付くことが難しいため、事故のないときにも、最近の録画がされているか点検しておきましょう。
ドラレコ映像がなかったら、事故状況は確認できない?
せっかくドラレコをつけていたのに、映像が消えてしまっていたり、録画がされていなかったらがっかりしてしまいますね。
しかし映像が残っていなかったとしても、それだけで事故状況を確認できなくなるわけではありません。双方の話、事故現場の写真、道路状況、車の傷、警察の資料など、さまざまな情報をもとに事故状況が確認されます。
ひと昔前は、ドラレコが無いなかで事故が起こり、解決されていったわけですから、落ち着いて自分にできることをひとつひとつ進めましょう。
まとめ
ドライブレコーダーは万能ではありませんが、事故状況を確認するための大切な資料のひとつです。
事故後は、警察や保険会社への連絡などで慌ただしくなります。その間にも、ドラレコの映像は古いものから上書きされる可能性があります。
「あとで見よう」と思ったままにせず、安全を確保したあと、なるべく早く映像の確認と保存をしておきましょう。
映像が残っていなかった場合も、それだけで事故状況が確認できなくなるわけではありません。落ち着いて、今できることを一つずつ進めてくださいね。
