交通事故が起きたとき、事故現場や車の状態を写真に残しておくと、あとから事故状況を確認しやすくなります。
この記事では、事故現場でどのような写真を撮っておくと、その後の対応に役立つのかをお伝えします。
写真よりも安全が最優先です
けがをした人の救護や、二次事故を防ぐための安全確保を優先してください。
道路の真ん中など、身の危険がある場所では、無理に写真を撮る必要はありません。車を動かせる状態であれば、安全な場所へ移動して落ち着いてから撮影しましょう。
迷ったらこの3種類を意識しましょう
✅ 近くから
✅ 少し離れて
✅ 全体を
の3種類を意識して撮影してみてください。
事故現場では、完璧な写真を撮る必要はありません。

迷った場合は、多めに撮っておいても問題ありません。不要な写真はあとから整理できますが、事故現場を離れたあとに、同じ状態を撮り直すことはできません。
それでは具体的にどんなところを撮影するとよいかを確認していきましょう。
接触したままなら、その状態を撮る
駐車場内での接触など、車同士が接触した状態で停止したときは、安全に撮影できる場合に限って、少し離れた場所から位置関係が分かるように撮影しましょう。
- 事故が道路や駐車場のどの位置で起きたのか
- 車同士がどの部分で接触したのか
- 双方の車の向きや位置関係
事故直後の位置関係が残っている写真は、あとから事故状況を確認するときの大切な手がかりになります。
車の傷を撮る
まずは、自分の車についた傷を撮影しましょう。
傷の部分だけを大きく写した写真に加えて、どの車のどの部分についた傷なのかが分かる写真も撮っておくと安心です。
例えば、次のように角度や距離を変えて撮影します。
- 傷を近くから撮った写真
- 少し離れて、傷が車のどの部分か分かる写真
- 車全体とナンバープレートが写った写真
相手の車についても、可能であれば相手の了解を得たうえで、傷と車両全体、ナンバープレートを撮影しておきましょう。
後日、修理工場へ入庫したときには、事故直後の傷の状態が分からなくなっていることもあります。
例えば、写真を撮る前に自分で修理を進めてしまった場合や、同じ場所に別の傷が重なった場合、時間がたって傷の状態が変わった場合などです。
傷の位置や向き、双方の車の損傷箇所を見比べることで、事故当時の車の動きを確認する手がかりになることがあります。
また、事故直後の傷を残しておくことで、その事故によって生じた損傷の範囲を確認しやすくなります。
※写真だけで事故状況や責任割合が決まるわけではありません。ドライブレコーダー映像や当事者の話、道路状況なども含めて確認されます。
道路全体を撮る
車の傷だけでなく、事故が起きた道路や駐車場の全体も撮影しておきましょう。
事故直後は場所を覚えているつもりでも、時間がたつと、詳しい位置や周囲の状況が分からなくなることがあります。
一方向からだけでなく、安全な範囲で角度を変えて数枚撮っておくと、あとから見返しやすくなります。
- 事故が起きた場所
- 車線の数や道路の幅
- 交差点の形
- 双方が進んできた方向
- 道路や駐車場のどのあたりで接触したのか
写真を見ながら説明できるため、保険会社へ事故状況を伝えるときにも役立ちます。
信号・標識・停止線を撮る
事故現場の近くに信号や道路標識、停止線がある場合は、それらも撮影しておきましょう。
標識だけを大きく撮る写真と、事故現場との位置関係が分かるように少し離れて撮る写真の両方があると、より分かりやすくなります。
後日現場へ行ってみると、工事などで状況が変わっていることもあります。
信号や標識、停止線の有無は、事故が起きた場所を特定したり、事故状況や責任割合を確認したりするときの判断材料になることがあります。
周囲の建物や目印を撮る
周囲の建物や店舗、交差点名、看板など、事故現場の目印になるものも撮影しておきましょう。
道路だけを撮影しても、あとから見返したときに場所を特定できないことがあります。
事故現場の位置を確認しやすくなり、保険会社や警察へ場所を説明するときにも役立ちます。
事故現場で、ほかにも残しておきたいもの
安全に撮影できる場合は、次のようなものも写真に残しておくと役立つことがあります。
- 道路に落ちた車の部品
- タイヤの跡
- 水たまりや雪、凍結などの路面状況
- 工事中の表示や一時的な障害物
ただし、撮影のために車道へ出たり、落下物に触れたりしないようにしましょう。
余裕があれば確認しておきたいこと
車検証
自分の車の車検証も、保険会社へ連絡するときに確認できるようにしておくと便利です。
車検証では、保険会社が事故対応を進めるうえで必要な車両情報を確認できます。
保険会社から車両情報を聞かれたときに、手元に用意しておくと連絡がスムーズに進みます。
必ずしも撮影する必要はありませんが、すぐ確認できる場所を把握しておきましょう。
スマートフォンの動画撮影もおすすめ
写真だけでなく、安全な場所からスマートフォンをゆっくり動かして動画を撮影しておくと、道路の形や周囲との位置関係が分かりやすくなることがあります。
ただし、撮影のために車道へ出たり、周囲を歩き回ったりしないようにしましょう。
まとめ
事故が起きたら、まずは周囲の安全を確保しましょう。
安全に撮影できる状態になったら、
- 車同士の位置関係
- 双方の車の傷
- 道路全体
- 信号や標識、停止線
- 周囲の建物や目印
を、角度や距離を変えて撮影しておくと安心です。
きれいな写真を撮る必要はありません。
あとから事故の状況を思い出し、相手や保険会社へ説明するための手がかりが残っていることが大切です。
写真だけでは確認できない車の動きを残すために、ドライブレコーダー映像も早めに保存しておきましょう。
