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大雨で車が水没したら車両保険は使える?全損になるケースとまずやること

大雨で車が水没したら車両保険は使える?という記事のアイキャッチ画像

令和8年8月13〜14日の千葉の豪雨では、広範囲に甚大な被害が及びました。被災された方には心よりお見舞い申し上げます。

はじめに

運転中に冠水して水位が上がっている場合は、車や保険のことよりも、まずご自身の安全を最優先にしてください。
冠水時の車からの脱出方法については、JAFなど公的・専門機関の案内をご確認ください。



千葉県で起きた大雨では、多くの車が冠水・水没しました。近年は台風だけでなく、線状降水帯などによる大雨で、車の冠水・水没被害が各地で発生しています。

車が水に浸かってしまったとき、「車両保険は使えるの?」「水没したら全損になるの?」と不安になる方もいると思います。

今回の記事では、台風や大雨、洪水といった水による車の水没事故のケースについて、車両保険にかかわる情報をまとめました。

目次

水没した車で絶対にやってはいけないこと

水が引いたからといってエンジンをかけない。

エンジンに水が入った状態でエンジンをかけてしまうと、エンジンが破損したり、電気系統のショートや、場合によっては火災の危険など、思わぬ二次災害の可能性があります。一度浸水した車は、自己判断でエンジンを始動したり動かしたりせず、JAFや保険会社、修理工場などへ相談しましょう。EVの場合も、自己判断で動かさず専門業者へ相談してください。

JAFでも、一度浸水した車はエンジンを始動せず、ロードサービスや販売店などへ相談するよう案内しています。

 水没した車、車両保険は使える?

一般に、車両保険では台風・洪水などによる水没は補償の対象になります

補償範囲をせばめている、限定型の車両保険(限定補償、エコノミー補償、10補償限定、など呼び名は色々あります)であっても、水による災害を対象としている商品はあります。

対象となるかどうかご自身の保険会社へ確認しましょう。

地震・噴火・津波による水没は扱いが異なります
通常の車両保険では、地震・噴火・これらによる津波による損害は原則として補償されません。特約の有無など、契約内容を確認してください。

水没した車は、保険会社がレッカーしてくれる?

加入している自動車保険にロードサービスが付帯されていれば、保険会社でレッカーの手配をしてもらえるか確認してみましょう。車両保険の付帯がなくてもレッカーはしてもらえるケースはありますので、自分の保険会社へ相談してみてください。
保険会社、JAF、普段お世話になっている修理工場、このあたりへ相談していきましょう。

自然災害が発生すると、被害件数が多くなるため、損害保険はどこもレッカー対応が非常に込み合います。そのため、電話がつながりにくいケースも多くなります。
電話がつながらない場合は保険会社のホームページを確認し、WebやLINEでのレッカー申し込みが案内されていればそちらも活用しましょう。

インターネット検索で見つけたロードサービスでは、高額請求などのトラブルも報告されています。
災害時で急いでいても、できる限り加入している保険会社や、JAF、普段利用している修理工場などへ相談しましょう。


 水没したら必ず全損?


まず一般論として、

水没したからといって、必ず全損になるとは限りません。
車両保険では、損傷の程度や修理できるかどうか、修理費と車両保険金額との関係などをもとに全損か分損かを判断します。

元事故担当者として
私が事故対応をしていた会社では、
車内の足元、つまりフロア部分まで水が入っている場合は、全損として扱うケースが多くありました。
車内まで浸水すると、見た目以上に内装や電気系統など広い範囲に影響する可能性があり、修理の範囲も大きくなります。実際に、修理工場から「修理不能」と判断されるケースもありました。


ただし、「足元まで水が入ったら必ず全損」という全国共通の基準ではありません。 保険会社や契約内容、車種や実際の損傷状況によって判断は異なります。
実際に修理できる状態かどうかは、保険会社や修理工場の確認を受けましょう。

この記事では、“車両保険での全損”について説明しています。事故相手から賠償を受けるときの“経済的全損”は少し考え方が違いますので、賠償の場合の全損考え方はこちらの記事を参考にしてみてください。

車両保険を使うと等級はどうなる?

水災による車両保険の使用は、一般的な個人向けの自動車保険では1等級ダウン事故として扱われます。

翌年は等級が1つ下がり、1年間は事故有の割引率が適用されるのが一般的です。

実際の保険料への影響は契約によって異なるため、保険会社や代理店へ確認してみましょう。

まとめ|車が水没したら、まず安全を確保して保険会社へ相談を

大雨や洪水で車が水没した場合、車両保険が使えることがあります。補償範囲を限定したタイプでも対象となる商品がありますが、契約内容によって異なるため、まずは自分の保険会社へ確認してみましょう。

水が引いたあとも、自分でエンジンをかけないことが大切です。 保険会社やJAF、修理工場などへ相談し、安全に搬送してもらいましょう。

水没した車が必ず全損になるわけではありませんが、車内まで浸水している場合などは、大きな損害となることがあります。全損か分損かは、実際の損傷状況や修理の可否、契約内容などを確認して判断されます。

車両保険を使えば等級への影響もありますが、まずは「保険が使えるのか」「車はどのような状態なのか」「いくら支払われる見込みなのか」を一つずつ確認していきましょう。

大雨のあとで車のことまで一度に考えるのは大変です。安全が確保できたら、まずは保険会社へ連絡するところからで大丈夫です。

千葉の大雨で被災された方へ|公的な支援情報

車の被害は「被災証明書」などを確認

車の被害について証明書が必要な場合は、お住まいの自治体の案内を確認してください。
千葉市では、自動車は「被災証明書」の対象として案内されています。自治体によって証明書の名称や手続きが異なる場合があります。

写真は安全に残しておく

まだ冠水している場所へ、写真を撮るために無理に近づかないでください。
そのうえで、

  • 車全体と周囲の状況
  • 被害箇所
  • 浸水の高さが分かる跡
  • ナンバープレート

あたりを撮影しておきましょう。

ナンバープレートが安全に撮影できない場合は、水が引いた後やレッカー搬送後に撮影しましょう。どうしても用意できない場合は、自治体へ代替資料を確認してください。

生活全体の支援も自治体で確認

車だけでなく、住まいや生活にも被害が出ている場合は、自治体や千葉県の被災者支援窓口も確認してみてください。
支援制度や相談窓口は状況に応じて更新されるため、最新情報は公式ページで確認するのがおすすめです。

公式リンク

千葉市|罹災証明書・被災証明書の交付

千葉市|千葉豪雨で被災された皆さまへ

千葉県の被災者支援案内

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